この建物は、明治42~43年頃に建築されました。
使用しているレンガは明治31年頃創業の舘脇煉瓦工場の製品です。
当時レンガは主に鉄道省関係の神居古潭トンネル・狩勝トンネル・石北トンネル等の工事用に使用されており明治33年より4年かけて建設された旧第七師団兵舎の基礎及び屋内追馬場にも大量に納入されました。
時を経て旭川周辺の大きな工事も終了し、それと共に工場周辺の原料の粘土も枯渇したので、レンガ工場は廃業の憂き目に。舘脇は残されたレンガを使い、宮下通り旧貨物駅周辺に煉瓦倉庫を建設しました。この倉庫は平成8年まで、主に政府所有の米の保管に使われていました。